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「リア王」

シアター・ドラマシティにて、「リア王」を観てきました。

ミュージカルだけではなく、たまにはストプも観るんだおんbleah

シェイクスピアは、基本的に好き(多分、日本人好み)なのだけれど、ここまで悲劇(主要人物、皆殺しimpact)に書かなくてもええやん、といつも思う、んまぁ、人間の“業”を凝縮するとこうなってしまうのかもしれないなぁ。

個人的にはシェイクスピアの喜劇も好きだけれど、悲劇はもっと好きかも(え?)あたいが大好きな近松の心中モノに通じるものがあると思うんだなぁ。いや、別に“死”を美化する訳ではないけれど…。

「リア王」における、あたいの疑問。

冒頭、リアが財産を分け与える過程で、3人の娘から、自分への愛の言葉を受ける場面(第1幕、第1場にて)。

ゴリネルとリーガンが、やたらと飾り立てた言葉(心は全く伴わない)で父への愛を告げるのに対し、コーディリアが“何と言えば?ただ、心で愛してだまっていよう”と思い、いざ、自分の順番になった時に、“何も”言わず、が、しかしその後に、“お姉さま方が仰る事が真実ならば、何故に結婚なさったのか?私の場合、夫がいれば、その愛は2分されてしまう。それならば、私は結婚などしない、お父様を愛するというだけならば…”と、相当の父への愛を告白している(と思われる)のに関わらず、何故に、その言葉を“冷たい”と思ったのか?リアは。ここでコーディリアは、二夫にまみえぬ、と夫(ここでは父)に永遠の愛を告げているのも同じだと思うのだけど。リアは年齢を重ねてしまいすぎて、心が頑なになり、その言葉の裏に潜む思いに気付かなかったのだろうか…。この言葉を受け入れていれば、このような悲劇は起こらなかったかもしれないのに。ま、芝居の上のお話だcoldsweats01

エドガーの変装は、相手が父親とはいえ、盲目の状態ゆえに、判明せずとも分からなくはないが、ケント伯の変装は、今まで常に仕えたものなのに、何故に見破れぬ?気付かぬ?リアよ。。。

舞台装置はシンプルな形。自動ドア状に動くよう仕立てられた、左右へ開く大きな扉。1枚目は、何も書かれず、後方の2枚目には、大きな老松、そして脇には、様々な草(に見えた)が描かれている。脇の壁には扉が仕掛けられている。リアの座る王座の隣には、紅白の梅が大きな白磁(のような)壷に入っている。足元は土。ところどころに盛り土がある。後々、この盛り土も芝居の要素に使われる。

役者の登場は、特にメインキャストは客席通路から。全てのキャストが、毛皮のロングコート状態。あれがフェイクでなかったら、恐ろしい衣装代dollar

リアの狩りの場面で妙にリアルな獣達が、天井から吊るされた紐に括り付けられ、さばかれていたcoldsweats01血が一筋、どころではなく、ビュsign04dashと音を立てて流れ出る、その血を受け止めるバケツ。そして、腸がソーセージ状で、ピロピロと引っ張り出されてくるsweat02んま、リアルcoldsweats01

荒野をさまよう、リアたちに降り注ぐのは、無情にも人間の頭部ほどもある石。とめどなく落ちてくる。

基本の音楽は“洋”なのだけど、2幕以降、そして後半になるとさらに多くの、“和”が出てくる。能管、太鼓、小鼓。緊迫感を表す時には、これほどの効果音はないと思うので、個人的にはOK。

以下、気になったキャストさん雑感。

道化の山崎さん。映像の世界ではその飄々とした演技で、さりげない存在感を持っておられる方。この道化をどう演じられるのだろう、と思っていたら、シニカル要素をたっぷり持った道化だった。道化というものは、賢者でないと務められない役割だけれど、その裏側に潜む知性がけっこう前に出ている道化だった。

ケント伯の瑳川さん。むしろ、彼の方が道化な気がした。コミカルな部分をさりげなく秘めているのは、彼の持つ個性のなせる業なのか、それともそうした演出か。陰になり日向になり、常にリアに付き従う姿は忠臣としての素晴らしい姿。あぁ、この男の言葉を聞いていれば…。

グロスター伯の吉田さん。相変わらず達者な方だ。エドガーと同様(?)単純な(失礼っ)男故に、我が子に騙され、悲しい命運を辿るのだけれど、確かに強い心を持つ人物には描かれてはいない(と思う)

わが命運を受け入れる事が出来たのは、目を抉り取られ追放されて、トム(エドガー)に出会ってから。エドマンドの裏切りで騙されたと知り、エドガーへの愛を今更遅い(と思いつつ)ただ、その名を呼ぶ事によって表現するところ、我が子への愛情が深く感じられて泣けてきた…weep

ニナガワ氏の秘蔵っ子というか、ニナガワ作品には欠かせない存在の一人ともいえる、高橋洋さん。正統派の好青年とも言えるエドガーから、気違いトムを“演じている”変化が面白い。姿かたちは衣装を変え、メイクを変えれば簡単な事、しかし声色、表情、行動までも、エドガーとトムを瞬時に変えるのは、なかなか難しい事。父であるグロスター伯の悲惨な姿を目の当たりにし、父に名乗りをあげたくともそれが叶わないジレンマを上手く表現し、涙を誘った。

エドマンドの池内さん。“悪”ではなく、“ワル”。お姉さま方を手玉にとるあたりは、ちょっと若造な感じがした。まぁ、若さ、顔ではなく、野心に惚れたのだろう、あのお姉さま方は。金には目がないからねぇ(←二人とも面白いくらいの悪女だった)ラストで改心(?)するのは、ちょっとばかりの救いか?遅すぎたけれど…。

リア王の平幹さん。素晴らしい、本当に素晴らしいshineshineshineリア自らが原因とはいえ、過酷で壮絶な体験が、身体全体から伝わってくる。

コーディリアを追い出してしまった悲しみ、我が子への思いが悲しみという一言では表せないくらいの“感情”が伝わってくる。怒り、悲しみ、恐れ、全ての思いが気迫が凄い。眉一つの動きでも感情を表現する、すごいや。稀代の役者だと思う。シェイクスピア制覇、是非、成し遂げていただきたいものだわ。終始、苦悩に満ち、険しい顔つきでリアを演じ、生きている平さん、カテコで穏やかに微笑まれるお姿がとても印象的だったなぁhappy01

1幕で、とぉっても気になる俳優さんがアンサンブルにいらした。お髭やら、被り物やらで顔がはっきりと見えないけれど、声がね。。。いっちゃん&竜也クンの「ヴェニスの商人」で、注目した方に聞こえる。。。休憩中に思わず、パンフ売場へチェックしにいく。やはり、正解だった。お声に特徴があって、一度聞いたら忘れられない、いいお声なのだ。その名は横田栄司さん。さすが文学座所属ってところかな、感情表現も上手い。リア王を見つめるその表情を見ていたら、それだけでも泣けてきた…cryingで、ミーハー根性を出すと追い掛けたくなるから、やってはいけないと思いつつ、検索…、彼のブログを見つけてしまったlovely 素顔はおもろいお兄さんみたいwink また観に行くお芝居に出ていて下さるといいなぁ。

カテコは、スタオベに拍手の嵐。あの名演を目の前にしたら、それは自然な事。良いお芝居を拝見できて、満足、満足の思いを胸に帰りましたとさ。

平 幹二朗 内山理名 とよた真帆 銀粉蝶 池内博之 高橋洋 渕野俊太 山崎一 吉田鋼太郎 瑳川哲朗

あらすじ↓↓↓

古代ブリテン、老齢に達した国王リアは自らの引退を宣言し、三人の娘を呼び集め「親を思う気持ちが最も深い者に、最も大きな贈り物を授ける。」と言い放つ。長女ゴネリル、次女リーガンは美辞麗句で父を称えるが、末娘コーディリアは素直な気持ちを伝え、父の怒りを買う。リアに勘当されたコーディリアはフランス王の求婚を受け宮殿を去り、王の乱心をいさめようとした忠臣ケント伯爵も国外追放を言い渡される。
リアの臣下、グロスター伯爵の嫡男エドガーは、父の財産と地位を狙う私生児エドマンドの策略にはまり、気違い乞食に姿を変え荒野へ逃亡する。一方、手のひらを返したようなゴネリルとリーガンの冷酷な仕打ちに絶望の淵に突き落とされたリアは正気を失い、道化だけを伴い荒野をさすらう。
嵐の荒野、風雨の中にリアの咆吼が響き渡る。
そしてリアとグロスター、二つの家族全員に残酷な運命が待ち受ける・・・。

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