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「かもめ」

シアターBRAVA!にて、「かもめ」を観てきました。

アントン・チェーホフといえば、某ミュージカル(「CFY」と書け、ぢぶん)の台詞にも出てくるので、個人的に有名(←いや、世界的に相当有名ですからっ)

でも、どーして、こんなに小難しいのでしょ(理解力が足りないだけ?)

問題は喜劇か、悲劇か。確か、この作品は、“喜劇”とされているはず。しかし、この展開、そして結末はけっして大笑い出来る喜劇ではないと思うんだな。まぁ、個々に見ていけば、人間って、何て悲しくも滑稽な生き物なんだろう?とは思うけど。

内容的には、現代の人間関係の希薄さ、みたいなものに通ずるものがあって、なかなかシュールなお話。

そして、ここに出てくる作家(トリゴーリンもトレープレフも)の台詞は、もしかして、チェーホフ自身の思いを吐露したものかもしれないなぁ、と。

常に批評を気にして、褒められればもちろん嬉しいが、けなされると立ち直れない。死んでまでも評価される、何かを見れば、小説の一節、ネタにしようと、書きとめ、“書かなきゃっ、書かなくてはっ”と強迫観念に常に襲われる…。

さて。この戯曲における主役は誰でしょう?翻訳にもよるし、演出、受け取り方にもよるけど。今回の上演に関しては、主役はトリゴーリンだな。

まずはキャスト別にあれこれ。

ソーリンの勝部さん。

何も喋らなくても存在感のあるお方。文学をやりたかった、結婚をしたかった、という過去を持ち、どこか妹や彼女を取り巻く連中を羨ましく思っているように背中が寂しく見えた。

ドールンの中嶋さん。

しゅうさんのお芝居、好きだなぁ。こういうさりげなくいて、さりげなく癖のあるような役でも、心に残る人だ。全ての出来事を、さらっと受け止める大人なドールンを難なく演じておられた。ラストの彼の台詞は、抑揚がなくて、それだけでこの顛末を、事実だけさらっと伝える、いいねぇ。

余談→この訳では、医者である彼の事を、“ドクター”と呼ばせていたけど、“ドクトル”と呼んで欲しかったなぁ、個人的にだけど。

メドベジェンコの、たかお鷹さん。

いや、健気、健気。池(湖?)に足を突っ込んでしまっても、妻にすげなくされても、義母に冷たくあしらわれても、強く生きていきそうだ。

シャムラーエフの藤木さん。

嫌味だねぇ、彼の存在(笑)自分の信念でしか動かない、主人の妹に馬すら出さない頑固者(爆)藤木さんのあの面差しでこれをやられたら、ハマりすぎて怖いわ。

ポリーナの藤田さん。

まぁ、旦那に対する嫌悪がありありと(笑)舞台で拝見するのは初めてだけど、普段、映像の世界で見ている優しげなお姿とお声が舞台でもそうなのね。

アルカージナの麻実さん。

まぁ、お美しいお方ですこと。大女優特有の(?)、我儘で自己中心的な行動、アタシが主役よぉ、的な傲慢さが随所に見える台詞。上手いねぇ。

トリゴーリンの鹿賀さん。

詐欺師的な女たらしめ(爆)純粋な文学青年がそのまま大人になったような風をみせておきながら、実は一番、ずるいヤツ(笑)その不敵な笑みは罪だと思うよぉ。

トレープレフの藤原さん。

まぁ、繊細な青年をやらせたら天下一品ですなw 苦悩に満ちて、のたうちまわるその姿は親でなくとも、守ってあげたくなるでしょ。

で、ここでちょっとミーハータイム(爆)

今回は最前ゲットscissors 冒頭のニーナ主演の芝居の途中、演出家よろしく、舞台を見守りながら、客席に降りてきた竜也クンshine

まぁっsign01あたいの目の前にいるっ。手を伸ばせば余裕で届くっheart01う、動いたっsign01あたいの横にぃぃぃぃぃぃ(意識喪失←マジ?)

で、さらに芝居の途中で気付いた。足、細っ。比べるまでもなく、絶対にあたいより足が細い(羨)

以上、ミーハータイム終了(笑)

ここからは、作品について自己解釈などなど。

冒頭でも言ったけど、この作品における主役(=幸せモノ)は、どうも大作家トリゴーリンだと思う。

で、この作品のテーマは、“永遠の片思い”と名付けた。何故に永遠の片思いなのか。。。

小さな片思いの一つは、ポリーナ→ドールンへの愛。愛情のない夫に感じる不満を、癒してほしい、というカウンセリング的な愛を求めているような気もするけど、満たされない、報われない片思いがまずここに一つ。

永遠の片思いの連鎖↓↓↓

「メドベジェンコ→マーシャ→トレープレフ→ニーナ→トリゴーリン→アルカージナ」

この報われない片思いが悲しみの結末を招く訳だな。

メドベジェンコはマーシャと結婚したんだから報われたんじゃ?とも思うけど、子供が生まれても結局、心は通っていない夫婦。結婚しても、マーシャはずっとそばで仕事をしているトレープレフを愛しているのがありあり。

そのトレープレフは、マーシャなど振り向きもせずに、ニーナをひたすら思い続ける。ニーナがこの地を去ってもやはり心のどこかでずっと愛している。きっと彼の小説に出てくるのは彼女の面影に違いない。

ニーナは、トレープレフと両思いかと思いきや、ずっと年上で才能のある(少女の頃には大人に憧れる時期というものが、きっとそれが発展したのだろう)なトリゴーリンを心から愛してしまう。悲しくも捨てられたトレープレフ。

では、ニーナに愛されたトリゴーリンは、どうしたか。若く美しいニーナに心を奪われ、“親友”と称してアルカージナを捨て、ニーナと結婚するも。。。二人の子が死に、二人の仲は破綻し、ニーナを捨てて元のさやに戻る(←ここが女たらしだと思った所以)

ニーナと離れて2年後、再会するも、まだトリゴーリンを愛している、と知ったトレープレフ、繊細すぎるガラスの心を傷つけられた彼…。気の毒に、だから自殺してしまったのだな。

もう一つ、個人的解釈の片思いの連鎖↓

「トレープレフ→アルカージナ→トリゴーリン」

ニーナだけを愛するトレープレフかとも思うけど、このニーナへの愛情は、もしかして、母親=アルカージナに愛されない寂しさから生まれたものではなかったのかとも思う。

ニーナは女優を目指している。母は女優。。。代替の愛?

母にはトリゴーリンという恋人がいる。自分が戯曲を書いても、鼻であしらわれる、作家になっても、読んでもくれない。そして恐らく幼い頃からあまりかまってもらえていない寂しさが、最大級に現れるのが、自殺未遂で怪我をしたトレープレフが、包帯を換えて欲しい、と母にねだるところ。あの愛情に飢えた苦しみが切ない…。

という訳で、トレープレフは、ニーナも母親も奪ったトリゴーリンを憎み、誰からも愛情を受けられない寂しさから自ら命を絶ってしまったのではないかと思う。

やっぱり、悲劇だな、これ。。。

アントン・チェーホフ
演出 栗山民也
翻訳 沼野充義

藤原竜也  

鹿賀丈史

美波
小島聖

中嶋しゅう

藤木孝
藤田弓子
たかお鷹
勝部演之

麻実れい

19世紀末帝政社会崩壊前夜のロシア。

退屈で惰性的な時代に我慢がならず、前衛的な劇の創作にその不満の発露を見出そうとしている青年トレープレフ(藤原竜也)は、美しい湖のほとりにある母の兄ソーリン(勝部演之)の田舎屋敷に住んでいる。そこへ、著名な作家トリゴーリン(鹿賀丈史)を連れて、モスクワから戻ってきた大舞台女優であるアルカージナ(麻実れい)。

トレープレフは湖の向うに住む女優を夢見る地主の娘ニーナ(美波)に恋をしている彼は自作の劇にニーナを主演させ、母であるアルカージナらの前で上演するのだが、アルカージナは茶化すばかりで真剣に取り合わない。怒ったトレープレフは劇を中止する。医者のドールン(中嶋しゅう)はトレープレフの才能を評価し、励ます。一方、ソーリン家の執事シャムラーエフ(藤木孝)とポリーナ(藤田弓子)の娘マーシャ(小島聖)は常に喪服をまといトレープレフを愛しているが、その想いは届かない。さえない教師メドベジェンコ(たかお鷹)はマーシャを愛しているが、マーシャは無視している。ニーナはトレープレフの想いに気づいているが、女優として大きく成長しなくてはならないという野心に溢れている。ニーナの気持ちを受け止めたのは、トリゴーリンであった。そんな中、トレープレフは、自殺未遂をおこす。女優としての名声と成功を夢みて、アルカージナとともにモスクワへ帰るトリゴーリンを追ったニーナだったが…。

2年後、アルカージナは、トリゴーリンを連れてまた、この田舎屋敷に戻ってくる。トレープレフは新進作家として売り出してはいたが、不安定な精神を内包していた。湖のほとりで、モスクワへと旅立っていった日以来の再会を果たしたニーナにトレープレフは変わらぬ愛を告げるが・・・・。

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